こんにちは。
人生で一度は見てみたい自然現象の1つであるオーロラ。自分の目で見て記憶に焼き付けておくことが一番重要ですが、やっぱり写真として記録に残したいと思われる方もいると思います。
なので、今回はオーロラの撮影方法をお伝えしようと思います。
オーロラはどこで、いつ見れるのか?
北極圏に近くに「オーロラ帯(ベルト)」と呼ばれる地域があり、そのベルトに掛かっている国や地域でよく見ることができます。例えばカナダやフィンランド、ノルウェーなど北米、北欧が有名な鑑賞地です。
オーロラ自体は基本的に一年中発生しているのですが、北極圏近くでは夏の日照時間が長く、太陽の光で見えません。なのでオーロラは秋から冬の夜という過酷な条件の下でしか見れないのです。
私のおすすめの場所はアイスランドです。別記事で紹介しています。
オーロラ撮影に必要な道具は?
- カメラ(高感度)
- レンズ(広角、明るい)
- 三脚
- 予備バッテリー
- 懐中電灯(ヘッドライト)
オーロラ撮影に最低限必要な道具はこちらです。一つずつ説明します。
カメラ、レンズ
高感度な撮影が出来て、レンズ交換が出来る一眼レフカメラ(ミラーレス含む)が望ましいです。特に重要なのはレンズで広角かつ明るいレンズが欲しいところです。具体的には20mm前後(もしくはそれ以下)でF値が2.8以下などが良いと思います。
オーロラのみが写った写真ではどうしても迫力に欠けます…。オーロラ単体ではなく、広角レンズで周りの景色と一緒に撮るとダイナミックな写真が撮れます。
さらにオーロラはゆらゆらと動き続きます。
星のみを撮るときなど長時間露光しても良いのですが、オーロラの場合はブレたりぼやけたり、逆にオーロラの色が濃くなりすぎたりします。なので出来るだけシャッタースピードを短くできるF値の小さいレンズがあったほうが良いです。
ISO感度は上げても良いのですが、上げ過ぎるとノイズが気になってきます。この辺りは個人的な許容値の範囲になると思いますが…。
カメラのセンサーサイズはフルサイズがあれば良いですが、APS-Cでも十分撮れます。私も実際にAPS-Cサイズのカメラで撮影しました。
三脚
シャッタースピードが長くなりますので必ず必要です。天候や地域によっては風が強かったりするので、多少の風でもブレない頑丈な三脚が良いでしょう。
予備バッテリー
寒い地域だとバッテリーの消耗が早くなります。予備のバッテリーを1個もしくは2個持っておくと一晩、二晩は耐えれます。
懐中電灯(ヘッドライト)
オーロラを鑑賞、撮影するときは周りは真っ暗にしなければなりません。カメラを操作するときに手元を照らすためのライトは必須です。なかでも両手が自由に使えるヘッドライトがあればなお便利です。手元が見えれば良いので控えめな明るさでも十分です。
レリーズ
レリーズは2秒セルフタイマーを利用すれば代用できるので、無くても撮影できます。あるにこしたことはありません。
オーロラの撮影方法
晴れることを祈る
鑑賞、撮影云々の前に、雲がなく晴れていなければオーロラは見えません。こればっかりは人の手ではどうしようもないことなので祈るしかありません…。
ピント合わせ
夜の真っ暗な中ではオートフォーカスは役に立ちませんので、マニュアルで合わせましょう。無限遠に合わせれば良いのですが、ピント合わせの対象物が見えなければ、月や星、遠くの明かりなどで合わせましょう。ライブビューモニタで拡大しながら合わせると合わせやすいです。
撮影しているとピントが外れてくることがありますので、随時ピントは確認するようにしましょう。もしくは簡易的にテープで固定するのも手です。
撮影モードはマニュアル(M)
F値は開放(最小値)に設定します。残りはシャッタースピードとISOの設定です。
私はノイズがあまり好きではないので、個人的にはISOは最大で1600~3200までにしています(状況に応じて6400まで)。そうした上でシャッタースピードを決めていくわけですが、前述のようにシャッタースピードが長いとボヤっとした感じに写ってしまいます。
オーロラが激しく動いているときは1~2秒か、それ以下が良いと思います。そんなに動きのないときはもっと時間を取って、ノイズを少なくしても良いでしょう。
上の3つのパラメータを調整して、露光量が+1~+2ぐらいのところに来るくらいが私の中での目安でした。
私が実際に撮影した時は、かなり激しくゆらゆらと動いていたので、ISO感度を上げてシャッタースピードを上げて撮影しました。結構臨機応変な対応が必要になると思います。
薄っすらなオーロラでもISOを上げれば写ることもあるので、何枚も撮りながらチャレンジ、調整をしていきましょう。
ホワイトバランス
これはお好みです。基本的にはオートで良いですが、私は少し青いほうが好みなので低めに設定しました。RAWで撮影して、編集ソフトがあれば後でも変更ができます。
シャッターは2秒セルフタイマー
シャッターを押すときは2秒セルフタイマーに設定しておきましょう。シャッターを切った時の振動でブレが出ないようにするためです。
さらに言うとキャノンでは「ミラーアップ撮影」、ニコンでは「露出ディレーモード」という設定にしておくと良いです。これで撮影時にミラーが動くことによるブレを軽減することができます。こだわりたい人はこの設定もやっておくと良いでしょう。
まとめ
- ピントはマニュアルで合わせておく
- 撮影モードはマニュアル
- F値:開放
- シャッタースピード:1~2秒以下
- ISO:最大1600~3200(場合により6400)
- シャッタースピードとISOはオーロラの状況を見て、臨機応変に変えていく必要あり。
- ホワイトバランスはお好みで
- シャッターは2秒セルフタイマー
最後に
オーロラは人生の中でも見れることは少ないと思います。一生の記録として撮影に成功することを祈ります。
ただ撮影に夢中になって、実際に自分の目で見てないなんてことが無いようにしてください。本当に感動する、人生で1度は見ておきたい景色の1つですので。
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