こんにちは。
ようやく1度目の世界一周振り返りの最終話です。
⇒【世界一周】過去の旅行の振り返る・・・ 1話目
⇒【世界一周】過去の旅行の振り返る・・・ 2話目
本当は2話が終わった後、すぐにこの話も書こうと思っていたのですが、私の急な体調不良によりここ1週間ほど寝込んでいました。海外の病院で言葉が分からなかったため「ウイルス性の胃腸炎?」だと推測しています。
みなさん、くれぐれも体調にはご注意を。
(このお話は、いずれ詳細に書きます…)
では、いきましょう。今回は10か国目 シリアから、12か国目 インドまでです。
10か国目 シリア ~平和な国~
この頃のシリアは本当に、非常に平和な国でした。私がこの旅行を終えたすぐ後ぐらいに、中東諸国で打倒政府の運動が始まり始めました。幸運にも時期が良かった。
さてシリアは昔、宗教において非常に重要な土地であったため、貴重な遺跡が数多く残っております。しかし当時の私はそんなことに興味がなく勿体ないことをしたなーと、今後悔しています。
シリアでの思い出は食べ物です。宿の近くに鶏の丸焼きのお店があり、滞在中はほとんどそのお店で鶏の丸焼き(ハーフ)をテイクアウトして食べていました。鶏も美味しかったんですが、そこのソースがめちゃくちゃうまい!何種類か選べたのですが、マヨネーズとガーリックのソースが一番美味しかった!もう一度あそこで食べたいです。
でももう無いかもしれませんね…
早くシリアに平和が訪れてほしいものです。
11か国目 トルコ ~友達~
トルコの親日っぷりを感じることができました。
モスクの見学をしていたら、女性から「写真を撮ってください」と声をかけられました。私はカメラをもらおうと手を出すと、「いやいや、”あなたと”写真が撮りたい」という風に伝えられました。最初は「えっ?」と戸惑いましたが、無事撮り終わり、じゃあ自分のカメラでも撮ってもらおうとしましたが、その女性たちはどこかに行ってしまいました。
別に物を盗られているわけでもなく…一体何だったのでしょう?未だに謎です。
またある日には、通りすがりのおじさんにモツのスープをおごってもらいました。その時は朝早かったので、けっこう胃がきつかったですが…。
店を出ると、そのおじさん「あそこに山が見えるだろう?…」いや、指差す方向には海しかない。「あれだよ、あの山だ」やはり、山など無い。そこで私はこう思ったのです。「こいつ、結構やばいやつなんじゃね?」
酔っぱらっているか、幻覚が見えているか。そう思った私は、足早に歩き去りました。そのおじさんは、待ってくれーみたいなこと言っていましたが私はその場を離れました…
またある日には、日本人の方と屋外でBBQをしました。具材を焼いて、食べて、楽器を鳴らして。そうやっていると通りがかったトルコ人も混ざって、いつの間にやら大きな宴会場になっていたのです。日本人もトルコ人もみんなで飲み食いして、歌って、写真撮って、笑って。本当に楽しい時間となりました。
そしてあるトルコ人はこう言っていました。
「アルカダシ」 ”友達”と言う意味です。
嬉しいですね。その場の勢いとは言え、出会って数時間の日本人に、友達と言ってくれるのです。
ちなみに、バスターミナルでも何故か太鼓叩いて、みんなで踊っていて「おい、お前も入れ」と強制参加。分からない踊りを必死に付いて行きました。
そんなトルコ。もう一度行きたいのですが、最近はちょっとテロが多くてどうしようか迷っている場所です。
12か国目 インド ~うざい、怖い、めんどくさい時々優しい~
行く前「インド、超こえー…行きたくない…」、行った後「ああ、疲れた…でも悪くなかったな。」
そんな印象です。
まず空港「空港の玄関前にめっちゃ人おる…出たくない…こっちめっちゃ見てるし」。勇気を出して、空港の外に出ます。インド人ずっとこっちを見ていますが、特段話しかけられることもなく、一安心。
トゥクトゥクに乗って「駅まで行って」と言って着いた先が、旅行代理店。出たよ、これか。これがインドか!
中から出てきたのは日本語ぺらっぺらの見た目胡散臭そうなインド人。バラナシまで行きたいことを伝えると、列車の予約、タージマハルのツアーなど色々やってくれました。そして「インドの列車は遅れるからネ、フライトの1日前にはデリーに到着する日程で組むと良いヨ」と言っていました。「また、そうやって…」と心の中では思っていました。
そして全て込み込みで、約5万円。高い!どう考えても高い!
でも、もうめんどくさいからこの旅程に乗ってしましました笑
ドライバー付きでタージマハルを見学した後は、列車でバラナシへ。ここは私が想像していたよりもカオスで、弱肉強食の世界でした。野良犬、野良牛、野良猿、野良…人?
大きな通りを歩けば、「ハッパ、チョコ…」と数メートルおきに話しかけてきます。夜にはジェスチャーで「女」。「もう頼むから、俺に構わないでくれ!少しだけ、少しだけ俺に平穏をくれ!」本気でそう思っておりました。
小さな小路を歩けば、デッカイ牛が通せんぼし、凶暴化した野良犬が私の横を通り抜ける。この犬たちはその辺の鳩を食い千切るくらい野生化しています。夜になると暗闇の中、爆竹の音と犬の鳴き声(凶暴的)が聞こえ、どこからやってくるか分かりません。めちゃめちゃ怖い…
宿の屋上でガンジス川の夕陽、街の子供たちが凧揚げをしている様子をラッシーを飲みながら見るのが好きでした。でもそこにだいたい猿が現れます笑
町全体が野生化したような、そんな街でした。
帰国の2日前、バラナシからデリーに戻ろうとするも…「列車が来ない!!」
私は夜から朝まで徹夜で10時間待ちました。なぜなら列車以外の交通手段が飛行機以外にないのと、電光掲示板に”○hour later”と常に表示されていたから。10時間待った挙句、私は飛行機でデリーに帰ることを決意し、飛行場に向かいました。
しかしここでも大誤算。バラナシの空港は航空券がないと空港内にも入れないのです。外の窓口でチケットを買おうにも「すべて満席」と言われ続ける。もう早く日本に帰りたい気持ちけどどうにもならず、途方に暮れていました。
そんな時「どうしましたか?」
日本語ペラペラのおじさんが声をかけました。少し怪しかったけど私は「デリーに帰りたいけど、すべて満席で帰れない」と話しました。そうするとおじさんはとりあえず空港に入れてくれて、チャイを1杯くれました。
「大丈夫ですよ」とおじさんは言いました。
私は少しの安心感とおじさんの優しさに触れて、少し涙が出ました。そして、あれだけ満席と言われ続けた飛行機になんと乗ることが出来たのです。私は精一杯のお礼を伝えました。そのおじさんは、他の空港職員からも色々挨拶されていたので偉い人なのかなーと思っています。その後、無事日本行きの飛行機にも乗ることが出来ました。
そしてこの言葉も思い出しました。「インドの列車は遅れるからネ、フライトの1日前にはデリーに到着する日程で組むと良いヨ」その通りだったよ、おっさん。実はあの人も良い人だったのでは?疑惑が持ち上がりましたが、すぐに消えていました。
多くの人に騙されたし、ぼったくられたけど、もちろん優しい人もいて、助けてくれる人もいて、テキトーだけど道をみんなで教えてくれて、インドの北部では非常に濃い経験が出来たなーと思います。南部はまた違った雰囲気があるようで、そこもいつか行ってみたいですね。
帰国
迎えに来ていた両親が「誰か分からんやった、浮浪者かと思った」というほど、帰国したときは汚かったみたいです。日本の快適な電車に揺られ、帰宅し、この旅行が終わりました。
最後に
これで私の1度目の世界一周の旅行記は終わりです。
短い期間でしたが、この旅行で今まで見たこともなかったような光景を色々見ることが出来ました。それと同時に、まだまだ行ってみたい国や場所が増えたのも事実、そしてその思いが今ちょうどしている2度目の世界一周旅行へと向かわせたのだと思います。
そして今の2度目の世界一周は夫婦で出発し、現在進行形でしています。その日常も日々綴っておりますので是非とも見てみてください。
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