こんにちは。
スイスのジュネーブにある世界最大の素粒子物理学研究所CERN(セルン)の無料見学ツアーに参加してみました。今回はその詳細をお伝えします。
では、いきましょう。
CERNとは?
CERNは素粒子物理学の研究機関の名称で、その規模は世界最大です。
研究装置の大きさも半端ではありません。LHC(Large Hadron Collinder)と呼ばれる地下にある円形型の装置は、スイスとフランスの2国間にまたがり、その全長はなんと27kmにもなります。
このジュネーブには装置の一部である観測器ATLAS(アトラス)が地下にあります。
少し前に”ヒッグス粒子”という言葉をニュースでチラ聞きした方もいるかもしれませんが、それを発見したのもこのCERNなんです。
その他に、現在もインターネットで使われている、HTMLやwwwの発祥の地でもあるのです。
CERNの無料見学ツアー
ツアー内容
私が参加したツアーの内容は”オリエンテーション”、”CERNの歴史について&3Dビデオ鑑賞”、”ATLASコントロールセンター見学”、”研究結果についての講義”、”ATLAS模型見学&プロジェクションマッピング”でした。
順を追って、お伝えします。
受付
ツアーを予約してCERNに着いたら(後述します)、受付でツアー参加を伝えます。ロビーにて時間まで待ちます。
オリエンテーション
ツアーは1名のガイドと20人ほどの見学者で周ります。最初のオリエンテーションで言われたことは「出来るだけ多く写真を撮ってください」です。こういわれることはなかなか無いですよね…
CERNの歴史、3Dビデオ鑑賞
ガイドがCERNの歴史を説明します。1954年に欧州各国の協力を得て、CERNは設立されたそうです。
ビデオ鑑賞では、3Dメガネとヘッドフォンが配られます。まあ、正直そんなに面白いものでもないですが見ておきます。笑
ATLASコントロールセンター見学
ジュネーブにある観測器ALTASのコントロールセンターの見学です。ここで毎日のように世界中の研究者が実験と検証、解析を行っています。その中で”ヒッグス粒子”を見つけることが出来たのですね。
ガイドによる講義
この後ガイドによる研究についての講義があります。ATLASについて、ヒッグス粒子について、宇宙のまだ見ぬ謎の物質”ダークマター”について…
言い忘れましたが、ここまで全編英語です。そんなに英語が得意でない私は、専門用語の嵐についていくことが出来ませんでした。ただ物理知識の背景があったので、なんとか”こんなこと言ってんのかなー”と察していました。
見学者側から質問もバンバン飛んでいました。
ATLAS模型見学、プロジェクションマッピング
続いて、ATLASの模型見学。高さ5m以上はあろう装置の一部が置かれています。ただただデカイ!装置も、ボルトも、ボルトを締めるレンチもデカイ!と思ってみていると…
プロジェクションマッピングがありました。これも大層なものではないのですが、意外と良かったです。和みましたね。
ツアー終了
これらの内容を終えると、ツアーは終了です。この後は自由解散となります。
見学ツアー注意点
予約は必須
このツアーはかなり人気がありますので、予約は必須です。そしてその予約も数か月先まで、かなり埋まっていました。私は運よく行く日に1つか2つ空きがあったので行けましたが、その他の日程はほぼ×になっていました。
おそらく学校関係がかなり予約しているものと思われます。
日程を決めて行かれる方は、かなり前から予約しておきましょう。予約はCERNホームページからできます。
ツアー内容に注意
CERNのツアーは2つあります。1つは”地下のATLASも見学できるツアー”、もう1つは”ATLAS見学はできないツアー”。今回私が参加したのは後者のATLAS見学がないツアーです。見学できるツアーの方はいっぱいでした…
お好きな方を選んでください。
見学ツアーは無料
このツアーは無料で毎日開催されています。英語ガイドは日が限定されますのでお気を付けください。
CERNへの行き方
ジュネーブ駅からCERNまで、乗り継ぎなしのトラム1本で行けます。18番トラム「CERN行」に乗れば、終点がCERNです。
最後に
CERN見学ツアー。なかなかコアなところです。笑
是非、予習して行くことをお薦めします!!
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