こんにちは。
2016年10月にレンタカーでアイスランド一周をしました。広大な景色、空に現れるオーロラ、そして温泉。アイスランドは島全体が絶景と言っても過言ではありません。この記事では、これからアイスランドへ行く方の参考になればと思い、書き記します。
アイスランド一周に向けての準備
ベストシーズン
アイスランドのベストシーズンは夏(6~8月)です。オーロラを見たい方は冬(9~4月)に行きましょう。オーロラは1年じゅう発生しているのですが、アイスランドの夏は白夜で空が明るくオーロラが見れないそうです。
そして寒過ぎるのは嫌だという方は9~10月中旬をお薦めします。これ以降はかなり寒くなったようで、実際に行った人の写真等を見ていると滝が凍ったりしていました。
人数を集める
私たちは全部で7人という大所帯で周りました。メンバーは旅行の中で知り合った人とそのまた知り合いという繋がりです。他にも地球の歩き方の掲示板でも募集していることもあります。
7人という大人数で幸いしたのはドライバーが4人居たことです。レンタカーを借りて一周するためにはやはり負担が軽減のためにドライバーは多く居る方が望ましいです。1人でも行けなくはないと思いますが、少なくとも2人以上いれば交代できるので良いと思います。そっちの方がみんなが景色を楽しめますからね。
日程を決定する
当たり前ですが、人数が多くなればなるほど難しくなります。決まらない場合は強引にでも日にちを決めてしまって、みんながそれにどうにか合わせるのも1つの手です。この時に滞在日数も決めてしまいます。私たちは全員が揃ってから6泊7日の日程で周りました。日程としては、ちょうど良かったと思えます。最速で一周しても5泊は考えていた方が良いでしょう。
さて、こんな感じで人を集め、全員で周る日程を2016/10/12~/19に決定しました。私は11日に前乗りしてメンバーの到着を待っていました。この時点で決めていたのは、「滞在日数」と「レンタカー」「初日の宿」です。ルートは全員が集まって話し合ってから決めるという方針でした。
服装について
私が行った10月上旬ごろでも夜は結構寒かったです。北部の方に行くとかなり寒くて、夜は長時間外に出ていられない程です。
- ヒートテック上下
- 長袖1枚
- インナーダウン
- マウンテンパーカー
- ネックウォーマー
昼間はこの服装で過ごしていました。夜に車の中で寝るときは暖房をつけて(途中で切ります)、寝袋に包まって寝ていました。昼間の服装のまま車中泊はちょっと寒いかもしれません。この時期までの服装としては日本の冬+就寝用に1枚毛布的な何かがあれば大丈夫だと思います。本格的な冬に行く場合はもっとしっかりした防寒具が必要のようです。
またアイスランドは風が強いため傘が役に立ちません。私が行った時も雨はさほど強くなかったのですが、嵐のような風が吹いていました。さらには滝に近づくためにはずぶ濡れ覚悟で行かなければなりません。なので防水機能のあるアウター1枚と速乾性の服があれば良いと思います。
アイスランド一周のルート概要
アイスランドを一周する場合、リングロードと呼ばれる国道1号線を進むのが一般的です。道は綺麗に舗装されていて運転もしやすく、だいたいの観光スポットはこの道沿いにあるため非常に便利な道路です。
私たちはアイスランドを以下のようなルートで周りました。
- 泊目:レイキャビク集合&宿泊、ルートの決定
- 泊目:レイキャビク → ビークで(車中泊)
- 泊目:ビーク → ブルーラグーン → ゲイシール(車中泊)
- 泊目:ゲイシール → ゴーザフォス(車中泊) この日にオーロラが見れる
- 泊目:ゴーザフォス → ヘプン(車中泊)
- 泊目:ヘプン → スカフタフェットル国立公園 → 1人出国のためケプラビーク国際空港(車中泊) 2度目のオーロラ
- 泊目:ケプラビーク国際空港 → レイキャビク市内観光(AirBnBで宿泊)
- 泊目:レイキャビク観光など → ケプラビーク国際空港でレンタカーを返却
なぜこのような行ったり来たりするルートを取ったのか?
最大の理由は「天気」です。この時期のアイスランドは雨が続いていて、1週間のうち1~2日晴れるというような予報になっていました。そこで私たちは”一周すること”を目的とせず、晴れている時に見たいスポットを厳選し、天気と照らし合わせてルートを決定しました。
オーロラを見るために…
アイスランドに来た目的の1つは「オーロラ」。オーロラを見るのに大切な要素は「天気」と「運」です。
オーロラは雲より上空にできるため天気が悪く、雲がかかっていれば全く見ることができません。なので日々の雲の状況チェックは重要なのです。アイスランド全体の1時間ごとの雲の様子を知れるのがAurora forecastです。
リンクに飛ぶと上のような画像があります。雲の多さを白から緑で色分けしてあり、白が雲がほとんどない状態、濃い緑になるほど雲が多い状態を表します。さらにページの右上に「Aurora forecast」でオーロラの発生予測を0~9の10段階で表していますので、雲の状況と予測をルート決定の参考にしてみてはいかがでしょうか。
とは言っても、オーロラは自然現象のため必ず見れるわけではありません。これは「運」としか言いようがないでしょう…。
レンタカーについて
レンタカーは事前にネットで予約しました。7人+荷物7人分を載せることが出来る車をGuide to Icelandで探しました。結果、9人乗りのRenault Traffic 2015です。Go car rentalという会社でした。ピックアップは「ケプラビーク国際空港」で返却は「レイキャビク市内」で契約しました。ガソリン80%以上で返却、返却場所変更は別途料金かかります。
保険は必ず入っておきましょう。万が一事故に遭い、ケガした(させた)、死亡した(させた)、車が大破したなどが起こった場合に対応できますか?保険内容はそれぞれ吟味したうえで決定してください。私が滞在した時にも1件日本人が事故を起こした話が入ってきました。
詳細情報
- 会社名:Go car rental
- 料金:1400ユーロ
- レンタル日数:8日
- 車種:Renault Traffic 2015(9人乗り)
注意点
- 車は人数+荷物分が入るものを選ぶ
- 未舗装の山岳道路に行く場合は4WDを選ぶ
- 法定速度は守りましょう。罰金があります。
- レンタル時には車の故障や、傷がないか細かくチェックしましょう。
- この車種は背もたれが倒れませんでした。
宿泊場所について
初日はレイキャビクで宿泊しました。その時はAirBnBを利用しています。人数が多いと一軒まるまる借りて宿泊する方が安く上がる場合がありますので、検討してみてはどうでしょうか?
その他の日程ではアイスランドにはキャンプサイトがいくつもあり、1000円/人前後で宿泊できお財布にも優しいです。ただし冬期は閉まるところが多いようで、その場合は道中の宿か、車中泊となると思います。私たちが行った10月中旬頃はほとんどのキャプサイトが閉まっていました。
話しは変わりますが、聞いた話ではキャンプサイトには使いきれていないガスボンベが置いてあるようなので、カートリッジさえ持っていけば火は無料で使えそうです。ただしキャンプサイトが開いていることが前提となります。
アイスランドキャンプサイト情報:http://campingiceland.is/camping-in-iceland/
食について
アイスランドの物価は他の国に比べてものすごく高いです。カフェで食べる料理1品が2000円超えることはざらにあります。節約派の方はスーパーマーケット「bonus」を利用すると食費を抑えることができます。
アイスランドのスーパーの中でも一番安く、どこにでもあります。火を使わずに食べられるものは限られていますが、その中でも美味しかったものを紹介します。
同じくパンにつけても美味しいシリーズ。そのままでも食べれます。
お金について
アイスランドの通貨単位はアイスランドクローナです。2016年2月現在では1クローナ=1.01円です。
空港にATMがあるので最低限のお金をおろしておきましょう。アイスランドではホテル、ホステル、スーパー、ガソリンスタンドどこでもクレジットカードが使えるので多くの現金を持ち歩く必要はありません。私も滞在中の費用はほとんどカードで支払い、最初におろしたお金が少し余るくらいでした。
アイスランドの観光スポット一覧
ブルーラグーン(Blue Lagoon)
レイキャビク郊外にあるアイスランドで一番有名な温泉です。露天温泉ではヨーロッパ最大で、お湯は石灰成分を含んだ乳白色。温泉のほかにもサウナや休憩所もあります。温泉内では無料の石灰パックがあり、パックした後は肌がツルツルになった…はずです。運がよければ、夜に温泉に入りながらオーロラが見れるなんてこともあるようです。
詳細情報
- 施設名:ブルーラグーン
- 料金:5400クローナ/人(standard)
- 営業時間:8:00~20:00
- URL:http://www.bluelagoon.com/
- 地図:
- 備考:
・必ず予約していきましょう
・水着着用です
ブラックサンドビーチ
名前の通り、黒い砂のビーチです。晴れていれば青と黒の色のコントラストが綺麗です。
詳細情報
- 名称:ブラックサンドビーチ
- 地図:
スコゥガフォス(Skógafoss)
アイスランド南にある最大級の滝です。1号線を走っていれば見えてきます。
詳細情報
- 名称:スコゥガフォス(Skógafoss)
- 地図:
セリャランズフォス(Seljalandsfoss)
アイスランドで一番有名な滝です。滝の裏側には小さな道があり、滝の裏側からの景色が美しいです。滝の裏側に行くときは飛沫でものすごく濡れるので防水の服を着ていきましょう。
詳細情報
- 名称:セリャランズフォス(Seljalandsfoss)
- 地図:
Steinahellir Cave
国道1号線沿いにある洞くつです。昔、人が住むように拡張され、洞窟の中には草が生えています。聞いたところによると、ちょっとした心霊スポットらしいです。
詳細情報
- 名称:Steinahellir Cave
- 地図:
苔
アイスランド南部の1号線沿いでたくさん見かけました。乗るとかなりフカフカで気持ちが良いです。下手すると安宿のベッドより寝心地良いです。長い年月をかけてここまで成長しているので、荒らさないように優しく扱いましょう。
ゲイシール(Geysir)
アイスランドで有名な観光スポットの一つです。この周辺にはたくさんの間欠泉がありますが、現在活動しているのは1つか2つのようです。約5分の間隔でお湯が吹きあがります。80度以上の熱湯ですのでかからないように注意してください。
詳細情報
- 名称:ゲイシール(Geysir)
- 地図:
シンクヴェトリル国立公園
高い場所から公園を見渡せます。夕日スポットのようなので夕方に来てみると良いかもしれません。
詳細情報
- 名称:シンクヴェトリル国立公園
- 地図:
ゴーザフォス(Goðafoss)
神の滝と呼ばれる幅30m以上のアイスランドで大きな滝の1つです。いつでも見れますが、冷え込む早朝は飛沫で地面が凍っていることもあるので注意してください。
詳細情報
- 名称:ゴーザフォス(Goðafoss)
- 地図:
Námafjall
地面から蒸気が出ている地獄のような場所です。地面は硫黄で黄色く変色して、異世界感があります。
詳細情報
- 名称:Námafjall
- 地図:
Myvatn Nature Baths
アイスランド北部にある温泉施設です。露天温泉は乳白色でぬるめ、ブルーラグーンと同じような感じです。1カ所だけ40度以上のお湯もあり満足できます。サウナもあります。
詳細情報
- 名称:Myvatn Nature Baths
- 営業時間:12:00~22:00
- 地図:
Jökulsárlón
湖に浮かぶアイスランドの氷河が見れます。
詳細情報
- 名称:Jökulsárlón
- 地図:
Skaftafell
氷河の間近まで行ける公園です。ここから氷河ツアーや氷の洞窟ツアーに申し込むことができます。ただし小売りの洞窟ツアーは11月中旬以降の限定ツアーですのでご注意ください。1年じゅう見れるツアーもありますが、人工的に作られた洞窟のようです。値段は2万円/人ほどでした。
ここには無料の飲料水があります。基本的にアイスランドの水道水は飲めるようですが、ここの水はクセもなくおいしいです。
詳細情報
- 名称:Skaftafell
- 地図:
最後に
かなり長くなりましたが、今後アイスランドへ行かれる方の参考になれば幸いです。
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