こんにちは。
インド北部の山岳地帯にあるラダック地方はパンゴン湖をはじめとする壮大な自然が広がります。もちろん観光スポットもあるわけですが、特定の地域を観光するには「ILP」と呼ばれる許可証が必要となることがあります。
今回は、そのILPについて解説しようと思います。
ILPとは
Inner Line Permitの略で、インド人でも旅行者でもラダック地方の特定の地域に入るときに必要となる書類です。
有名なスポットで言えば、パンゴン湖(パンゴンツォ)やヌブラ渓谷方面に立ち入るときには必ず必要となります。ラマユル方面へ行くときには必要とならないようです。
ILPが必要となる地域
ILPが必要となる地域はおおよそ以下の地域です。下には地名を個別書いていますが、ILPは方面によって4地域に分けられています。
ILPは各地域に行く途中のチェックポイントで提出が必要なので、必ず携帯しておくようにしましょう。英語ですが、ラダックのILPが必要な地域について書かれているHPがありましたので、参考にしてください。
パンゴンツォ、ヌブラ渓谷、カルドン・ラ、ツォモリリ、ダー、ハヌ、マン、メラック、ニョーマ、トゥルトゥク、テャクシ、チャッシュルなど…
私はパンゴンツォとその更に東にあるメラック村、ヌブラ渓谷に行くためにILPを取得しました。
ILPの種類
ILPには2つ種類があります。
1つはILPが必要な全地域に関して許可が出るもの、もう1つは各地域ごとに関して許可が出るものです。
後述しますが、ILPには有効期間があるため、各々の旅行の日程によってどちらを取得するかを決めた方が良いでしょう。
ILPの有効期間
ILPには有効期間があります。これはどの地域のILP一緒で「1年のうちの7日間のみ」です。つまり1度取得すると、再取得できるのは1年後になるということです。
全地域に許可が出るILPでは最大7日間、各地域ごとにILPを取得した場合は、7日間×4地域の最大28日間ラダック地方を周ることができます。
7日間以下の旅程で明確に行きたい場所が決められていない方は、全地域のILPを取得すれば良いでしょう。逆に行きたい場所が決まっている方は、それに応じてILPを個別に申請すると良いと思います。
ILPの申請方法と料金
ILPはレーなどにある旅行代理店を通してしか申請することができません。個人では不可能です。
レーのいくつかの旅行会社に聞いてみたところ、約600~700ルピー/人で請け負ってくれます。基本的に申請から受け取るまでに1日かかるので、申請は計画的に行いましょう。旅行代理店はレーの中心部にたくさんあります。
日本の方が経営されている旅行会社のヒドゥンヒマラヤでは、800ルピー/人で請け負ってもらえます。
どの旅行代理店でも出発前日の午前中までに申請すれば、次の日の朝には使えるようになります。午後でも早い段階で急ぎお願いすれば応じてくれる代理店もあります。ヒドゥンヒマラヤは対応して頂けるようです。夕方ともなると流石に次の日の午後の発行になります。
申請にはパスポートが必要なので1日手元から離れます。
ILPを複数申請される方、2件目以降のILP申請料金は割引が効くようですので要チェックです。
ILP申請時の注意点
ILPは1人では申請不可
ILPの申請は1人ではできません。
必ず2人以上で申請しなければならないので、ILPを申請する人を見つけるか、各旅行会社のツアーで同行する人と一緒に出すかしなければなりません。基本的にどこかの旅行会社のツアーに参加するのであれば、あまり問題にならない条件だと思います。
ILPのコピーを複数枚取っておく
無事ILPが発行されたら、複数枚コピーを取っておきましょう。行く場所によってILPのチェックポイントを何ヶ所か通るので必要です。3枚/地域ほどあれば大丈夫だと思いますが、旅行会社の人に聞いてみても良いと思います。
コピー出来る場所はレーのメインバザー通りに何ヶ所かお店があります。10ルピーもあればできるでしょう。
ILPをチェックポイントで使う
ILPの必要な各方面に向かう途中にチェックポイントがあります。
ツアーで行くにしても、シェアジープなどで個人で行くにしてもチェックポイントではドライバーがILPとパスポートを預かって代わりに行ってくれました。なので私たちは、この2つをちゃんと持っておくことが大事です。
最後に
ラダック地方での観光に絶対必要なILP。計画的に申請してスムーズに観光、周遊できるようにしておきましょう!
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