こんにちは。
前回ウユニ塩湖ツアーに関して色々お伝えしました。塩湖へ行けば皆さん、必ず写真や動画を撮るでしょう。
今回はウユニ塩湖での日中や夕暮れ、星空の詳細な写真撮影方法やアイデアについて書いていきたいと思います。
現地ツアーの選び方などのコツは別記事で詳しく書いています。ツアー参加前に一読下さい。
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ウユニ塩湖のシーズン
4~11月は真っ白な大地がメイン
4~11月は乾季(雨季の始まり、終わり含む)で、湖面にはあまり水が張っておらず真っ白な地面がむき出しになっています。ただ塩湖には年中水が張っている場所もあるので、鏡張りも見れないことはありません。
鏡張りのシーズンは12月~3月
絶景と言われる鏡張りは、雨季の12月~3月がシーズンです。塩湖全面に水が張るので乾季の鏡張りとはスケールが違います。天候次第では、乾いて白い部分が出ている所もあるのでどちらもより楽しみたいのであれば雨季に訪れるのがお得な気がします。
ウユニ塩湖撮影での持ち物
- カメラ
- (超)広角レンズ
- スマホカメラ
- カメラクリーニング用品
- カラフルな服や小道具
- 予備バッテリー
一眼でもミラーレスでもデジカメでも良いので、出来るだけ広角で写せるものであれば塩湖を広く切る取ることができ、スケール感が良く出ると思います。
さらに人を写す場合は”カラフルな色の服や風船”などの小道具を持っていくと映えます。カラフルな椅子などはツアー会社のドライバーが持ってくることが多いです。晴れの場合、空と同化してしまうため白や青い服などはあまり目立ちません。赤や黄色、ピンクなどの色が良いでしょう。
遠近感を利用したトリック写真を撮るにはスマホのカメラが欠かせません。一眼やミラーレスのカメラは背景がボケ過ぎてしまうので、どちらかというと手前も奥もある程度カッチリと写すスマホのカメラが最適です。(一眼でも出来ないことはありません)
そしてカメラを汚してしまった時のためにクリーニング用品を持っておきましょう。塩湖の水は塩分濃度が高いので、飛沫が少し付いただけでも乾いたら塩の結晶が付いてしまいます。
おそらく撮影のために走ったり、ジャンプしたりするでしょう。どんなに注意していても少しは付いてしまいますので、注意しておきましょう。
ウユニ塩湖撮影での持ち物(夜編)
- 三脚
- ライト
- 防寒着
夜の撮影では必ず三脚が必要です。またライトも何もなく、真っ暗なのでカメラ操作がしやすいようにライト(ヘッドライト)を1つ持っていると重宝します。
夜の塩湖は寒いです。風がある日だと、周りに遮蔽物が何も無いもないのでずっと風に吹かれることになります。ヒートテックや防風の服、寒がりの方はカイロなどを持っていくと良いと思います。
昼間の写真の撮り方・アイデア
人でUYUNI
出典:https://ameblo.jp/hitchxkakeru/entry-11653126291.html
日中に撮影できる定番の写真です。湖面に映る文字がUYUNIになるようにポーズを撮るのがミソです。
低めの位置にカメラをセッティングし、明るめ設定して撮ると湖面の反射がより良く映るはずです。試してみてください。スマホはカメラの画面から露出を変えることができます。(画像はiPhoneのカメラ画面です)
組体操
小学校の頃にやった組体操の”扇”ですが、ウユニ塩湖でやると湖面の反射で六角形になります!
大人になってやってみると、地面に着く手が痛くて、さらに体勢が結構ツラいです。笑
コツは上と一緒で低めから!
大人と小人
遠近感を用いたちょっとしたトリック写真です。特に難しいことはないですが、手前と奥にきちんとピントが合うようにしましょう!
出来る限り広角で、絞り値(F値)を変えられるカメラであれば8以上に設定するとピントが合いやすいです。
空飛ぶ風船
小道具の風船を持った状態でジャンプ!ジャンプの高さと、飛んだあとのポーズが重要です!しっかり決めましょう!
ジャンプに合わせてシャッターを切るのが難しければ、連射で対応です。
夜明け、夕暮れの撮り方・アイデア
日が低くなると塩湖は赤く染まり、非常に幻想的な風景になります。
撮影するときは少し暗めに設定して撮ると、綺麗な赤とシルエットが浮かび上がってくれるでしょう。
太陽をバックにシルエット
太陽が沈む直前は後ろからのスポットライト状態になり、シルエットが綺麗に浮かび上がります。顔などは全て暗くなるので、少し気取ったポーズを取ってみると面白いと思います。
撮影するときは明るさを少し暗めに設定すると、夕日の赤とシルエットが綺麗に写ってくれます。
太陽に抱き着いてみる
太陽が昇って来たときもしくは、沈む直前には太陽が湖面に反射して2つに見えます。湖面に一番近づくと雪だるまみたいにクビレができるので抱き着いてみましょう!笑
太陽で波動拳
出典:https://www.gamespark.jp/article/2013/04/18/40252.html
これも定番の写真ですね。
みんなで並んでポーズ
太陽が低いときは、シルエットですが湖面にも映りやすい状態になります。各々が好きなポーズをとったり、ジャンプしたり、並んでみたり色々撮ってみましょう!
日中でも全然イケる撮影方法です!背の順で並ぶと見栄えが良いです。
人をスケルトンで写してみる
私もウユニに着く直前に教えてもらった方法で、とても面白い画が撮れました。
撮影は太陽が地平線に完全に沈んだ後に行います。設定はマニュアル(M)モードかシャッター優先(Tv)モード。
シャッタースピードを20秒程度に設定し、最初の10秒はポーズを取って普通に撮り続け、10秒経ったらすぐに全員画面の外に走ってはけます。そうすると人も背景も写った少し奇妙な写真が撮れるのです。
写っている最中動かないことはもちろんですが、はけるときはキビキビ動きましょう、影が映っちゃう可能性があります。また陽が沈んでいない明るい時にやると、画面が白く飛んだりするのでちょっと暗くなり始めた頃がおすすめです。
パノラマで写してみる
広い広いウユニ塩湖はいくら広角レンズを持っていても一部しか切り取ることができません。そこでパノラマ撮影をしてみましょう!180度、いや360度何もない鏡張りの世界を表現することができるでしょう。
夜の撮り方・アイデア
ライトでUYUNI
カラフルなライトが無くても撮れます。スマホの画面を好きな単色の画面に設定し、明るさをMAXにした状態で動かすと簡単に出来ます。
単色画面を作成できるアプリです(iOS)。
ONE COLOR WALLPAPER – Airwire products.
撮影方法はカメラを三脚で固定し、マニュアル(M)モードもしくはシャッター(Tv)優先モードにします。
そしてシャッタースピードを10~30秒に設定(何回か試し撮りして調整してみましょう)。
絞りは自動もしくは開放、ISOは1600~6400の範囲で設定すると良いと思います。
コツは、思っている以上に大きくダイナミックに動くこと、反転して写ることを忘れないことです。
応用してみる
ライトを使った写真で好きな絵を描いてみましょう。
ライトでカメハメ波
撮影の設定は上と同じです。
1人がポーズを取って立ち、数人で手分けしてその人を縁取るようにライトを動かし続けます。さらにもう1人波動を表現する人がライトをもって横に移動すれば、こんな写真が出来上がります。
その場で思いついたので、出来はあまり良くないですが極めれば面白い写真が出来たかと思います。
星空の撮り方
以前紹介したオーロラを撮影と少し似ています。
星が綺麗に見える条件
夜は星空がメインになると思います。星がたくさん見える条件を少しおさらいしてみます。
- 快晴であること
- 月は半月以下もしくは沈んでいること
湖面に星が映るには上の条件に加え…
- 風がない(微風)であること
これだけの条件が揃うと星を綺麗にたくさん見ることができ、なおかつ湖面に映る星も見ることができます。
快晴と月の条件は揃いやすいんですが、風が結構難敵でずっと無風というのはなかなかありませんでした。ただ一瞬でも止む時間帯もあったりするので、撮影するならそこが狙い目です!
ピントを合わせる
真っ暗闇のウユニではオートフォーカスは役に立ちませんので、マニュアルでピントを合わせましょう。
明るい星や月や遠くの光を対象にして、ライブビューモニタ機能があれば拡大しながら合わせるとバッチリ合わせることができます。ライブビューがない!という場合はピントを∞にしてみてトライ&エラーを繰り返して地道に合わせましょう。
ピントを合わせたらズレないようにテープなどで固定してしまうと余計な手間がかからないので良いです。
カメラの設定
カメラの設定はマニュアル(M)モードで撮影します。
F値は開放(最小値)に設定します。残りはシャッタースピードとISOの設定です。私はノイズがあまり好きではないので、ISOは最大で1600~3200までにしています(稀に6400)。
最後にシャッタースピードは、露光量が+2~+3のところに来るぐらいのスピードに設定しました。まあ広角であれば最大の30秒で問題ないと思います。
拡大してみて、星が線状になっているのが気になるのであればシャッタースピードを下げていきましょう。その場合はISOを上げなければならないことがありますので、拡大してノイズが気にならないポイントを探りましょう。
ホワイトバランス
基本的にはオートで問題ありません。ただ私は少し青いほうが好みなので、蛍光灯(3800K)周辺以下の場合が多いです。ここは好みです。
RAWで撮影して、編集ソフトがあれば後でも変更ができます。
シャッターは2秒セルフタイマー
シャッターを押すときは2秒セルフタイマーに設定しておきましょう。シャッターを切った時の振動でブレが出ないようにするためです。
さらに言うと、キャノンでは「ミラーアップ撮影」、ニコンでは「露出ディレーモード」という設定にていおくと良いです。これで撮影時にミラーが動くことによるブレを軽減することができます。こだわりたい人はこの設定もやっておくと良いでしょう。
ウユニの星空
上の設定でウユニの星空を撮ってみました!カメラはCanon EOS 70Dです。
みんなで星と一緒に映ってみよう
星と一緒にみんなでポーズをとってみました。注意することは30秒間動かずにいなければならないので、出来れば制止しやすいポーズが良いです。これはスケルトンを応用しています。
集合写真などで人を明るく写したい場合は、ストロボなどの発光するものを持っていきましょう。そんなもの持っていないという人はスマホのライトなどでシャッターが開いている間、満遍なく全員に光を当ててあげると顔もしっかりと写ります。
月も悪いことばかりじゃない
ウユニにとって月は忌み嫌われる存在ですが、悪いことばかりではありません。
その明るさから星と人を一緒に撮るときにはストロボみたいな役割を果たしてくれて、人もシルエットにならず明るく写すことができます。
最後に
以上、長くなりましたがウユニ塩湖での写真の撮り方とアイデアをお伝えしました。
日本から長い時間をかけて行くのですから、後悔の無いようにしっかりと準備をして楽しんでください!
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