こんにちは。
ボリビアの観光と言えばウユニ塩湖があります。言わずと知れた天空の鏡と呼ばれ、絶景が見れる超有名スポットでもあります。
そのウユニからバスで4時間ほどのところにある、オルロという街はご存知でしょうか?
この街では「リオのカーニバル」「クスコのインティ・ライミ」と並んで、南米三大祭りに数えられる「オルロのカーニバル」が開催されます。リオほどの規模、派手さはありませんが、ローカル感があって面白いカーニバルです。
今回はまだあまり知られていないオルロのカーニバルについてお伝えします!
オルロのカーニバルについて
オルロのカーニバルとは
リオのカーニバル、クスコのインティ・ライミと並んで、南米三大祭りに数えられます。
200年以上続く歴史のあるカーニバルで、2009年にはユネスコ無形文化遺産に指定されています。音楽隊を率いてスペインの植民地時代からの伝統的な踊りをしながら、オルロの街を数kmにわたって行進していきます。リオのカーニバルと比べると、踊りと音楽の種類が多いことが特徴のようです。
開催時期
カーニバルの開催時期は2月末です。ちょうどこの頃はウユニ塩湖の鏡張りのベストシーズンなので、ウユニと合わせて行くと良いと思います。
お祭りは3日間行われ、朝から晩まで続きます。3日間参加するのであればオルロの街に宿泊する必要があるでしょうが、カーニバルの日のみの参加であれば、ラパス・ウユニからであれば日帰りでも十分に楽しむことができると思います。
今後の開催時期は下表の予定のようになっています。
出典:https://www.bolivianlife.com/carnival-in-oruro/
複数日参加される方はオルロの宿泊施設は多くなく、お祭りの期間中は人がどっと増えますので、早めの予約をしておくことをおすすめします。
さらに注意すべきことは、お祭り期間中はホテルの予約が○泊以上と制限されるところがあります。
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料金
お祭りを見るには座席チケットを買わなければなりません。チケットは3日通し券や1日券などがあるようです。私はカーニバル当日しか参加していないので1日券を購入しました。最安の席で120ボリビアーノ/人で、座席によって価格は違ってきます。
当日に購入する場合は、会場に行って各座席の区画を仕切っている人がいるので、その人に話しかけて購入します。席は紙に書いて管理していたので、そこまでガチガチに縛られている感じではありませんでした。スペイン語が出来れば若干の値引きも可能かもしれません…。
カーニバルの経路
2017年は下の経路を行進していっていました。
Potosi通りとAroma通りの交差点付近をスタートして、6 de agosto通りを進み、Museo del Socavon付近まで行きます。6 de agosto通りの両脇に観客席が設けられていました。
カーニバルの衣装
踊る人らはみんなユニークな衣装を着ていて、色々なキャラクターがいます。多すぎるので、今回は一部を紹介します。
ディアブラーダ(Diablada)
悪魔を模した着ぐるみ。配色が毒々しい。
カポラレス(Caporales)
インカス(Incas)
インカの王族を模した衣装です。
モレナダ(Morenada)
男女で衣装がまるっきり違います。
ネグリート(Negrito)
黒人奴隷を表した衣装。
サンポネロス(Zamponeros)
その他
モフモフの着ぐるみもいました。カワイイかと思いきや、顔は悪魔そのものです。
カーニバルの雰囲気
座席はメインストリートを挟んで両側に設置され、7段ぐらいの階段状になっています。座席は全て指定席となっていますが、空いている所であれば移動はできそうです。
カーニバルは午前8時ごろから少しずつ始まり、最初は人はまばらで観客席もまだほとんど空席でした。祭りは進み、午前11頃になると座席の半分以上は人で埋まってきます。観客席はストリートをかなり近く、どの席を選んでも良く見えます。
またビールなどの飲み物や軽食を売っている売り子がたくさん通りますし、会場周辺にも屋台などがあるので、食べるものには困りません。
踊りながら行進していく人々
カーニバル参加者はメインストリートを踊りながら進んでいきます。カーニバルには50以上のグループが参加しており、2万人を超えるようです。
各チームごとに分かれ、衣装やカラーが違います。青やピンク赤、黄色、緑などそれぞれのカラーを出しています。踊る人の後ろにはトランペットやトロンボーン、太鼓などの吹奏楽団が続きます。
参加者が踊っている踊りは、民族的・伝統的なものでゆったりとしたステップを踏むものから、激しくジャンプしたりするものまで色々ありました。
また参加者のほとんどはボリビア人のようです。
女性は綺麗な人が多かった印象です。
でもそれ以上に、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人が参加しているのが最も印象深かったですね。地元密着型なカーニバルな証拠でしょう。
カーニバルの注意
街中で行われる泡や水の掛け合い
カーニバルの時期は地元民でも観光客でも、色んな人から泡スプレーや水鉄砲で攻撃されます。
攻撃と言っても、じゃれ合いみたいなもので、特に子どもたちから泡をかけられたり、水をかけられたりします。あまり汚れたくない方はカバーやレインコートはお店で売っているので着ていくと良いでしょう。お店には、泡スプレーも売っているので反撃したい方は買ってください。笑
これはお祭り会場だけでなく、ウユニの街などでもあるので到着した時などは注意です。
飲み過ぎ注意
お祭り会場にはお酒も売っています。雰囲気に任せて飲むのは良いですが、3,000mほどの高地ですので飲み方には注意しておきましょう。ハメを外し過ぎると大変なことになるかもしれません…。
標高の高い場所では酔いが回りやすいようです。
オルロの場所・行き方
オルロの街は、首都ラパスと有名なウユニのちょうど中間ぐらいのところに位置します。
ラパスからオルロへの行き方
首都ラパスから行く場合は、バスがいくつかの会社から1日数本出ています。本数はそんなに少なくないので当日購入でも問題なく乗れると思います。
料金は30ボリビアーノ/人でした。所要時間は3~4時間です。
ラパス バスターミナルは下の地図の場所です。
オルロのバスターミナルは下の地図の場所です。
ウユニからオルロへの行き方
ウユニから行く場合はバスもしくは電車で行く方法があります。オルロ行きのバスは数社あり、各会社1日3~4本ほど出しています。会社によってちょっと値段が変わってくるので、色々聞き込みした方が良いでしょう。
こちらからも料金は30ボリビアーノ/人、所要時間は4時間程度です。
ウユニのバスターミナルは地図の場所です。特に建物はなく、道の両脇にバス会社のカウンターが並び、常時呼び込みをしています。
ウユニ~オルロ間は電車があるので、それで行く方法もあります。ただし毎日出ているわけではなく、週3日程度しか出ていないので日程調整には注意です。比較的安全で快適らしいので日程が合えば、電車を使う手もあります。
料金は40~90ボリビアーノ/人で、時期と車両クラスによって変わってきます。所要時間は7時間ほどのようですが、ボリビアの電車なので時間通りに行ってくれるかは不明です。
下のサイトから電車やバスの検索ができます。(予約はできない?みたいです)
バスが故障しても慌てずに…
稀にバスが故障して立ち往生してしまうこともあります(私も体験しましたが)が、慌てなくても大丈夫です。
道にはバスやコレクティーボ(乗り合いバン)が多く走っているので、道で立っていたらピックアップしようとしてくれます。その分お金はかかってしまいますが、この場合はしょうがないと諦めて違うバスに乗り込むことです。
最後に
いかがでしたか?
2月にウユニに行く方は、ついでに南米三大祭りのオルロのカーニバルに寄ってみる選択肢も検討してみてはどうでしょうか?参加者と観客の距離が近くて、とても親しみやすいお祭りでした。
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